カイトチカの日記

Life Solution Energyとして、エナジャイズする記事をお届けします

働くこと。もう一歩進めて、自分の人生を考えよう!

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2016年6月27日の朝日新聞天声人語

読んだ後に、少し前から感じていた違和感が一層強くなった気がしました。

当然のことながら、内容が間違っっているということではありません。

未だに、不本意に退職をしなければいけない女性がいる。企業が一旦辞めた人を再度受け入れる制度を作ったなど、記事は「女性が働き続けること」について応援する内容で、それは歓迎すべき流れです。

加えて、朝日新聞は「子育てをする女性を応援する」という立場をいろいろな場面で強く出されているので、それは本当に素晴らしいことだと思っています。

www.asahi.com

一方で、子どもを育てながらでも、キャリアを途絶えさせてはいけないと信じて、奮闘してきたこれまでの自分の経験を振り返り、多くの失敗も含めて、後輩たちに何か伝えたいと思っている立場からすると、この流れが何とも周回遅れの感がするのです。

問題を発信する視点が15、6年前から、ほんのわずかしか進んでいない感じがするといいますか…。

私はこれまで、企業の中で、「女性のキャリア(実際には男女問わずですが)をサポートする人」として認識されてきたように思います。

「仕事を続けることは自分のエゴではないのか?」

「管理職になることの意義がよく分からない」

と、悩む後輩たちの相談にも、公私にわたり積極的にのってきましたし、人事という立場で働く女性たちのための制度やネットワークづくりのためにも奔走してきました。

そんな私に、何人かの人から、

「カイトさん、やっと多くの人がこのテーマに関心を持つ時代が到来したのに、近頃、沈黙していませんか?」

「今こそ、いろいろ発言したり、行動してくださいよ!」

という本当にありがたいお声がけをいただいております。

どんなことが女性のキャリアを後押しするのか?幸せとは何か?

みたいなことについて、語り出すと一晩あっても足りない位に、私はいろいろ語ると思いますが。

いただいたお声やらを踏まえて、なぜ、天声人語の内容に違和感を感じてしまったのか?今の時点での自分の考えをまとめておきたいと思います。

まず、女性自身の課題を段階的に捉えてみました。 これは、かなり私流の見方であることをあらかじめ、お断りしておきます。

女性たちは、とりあえず初期的な段階(ver.1.0)として、「間違った理由で、キャリアを中断しないこと」が大切です。

 * 女性は本来、家庭を守ることが重要な役割だから

 * 小さい時に子どもは母親を必要とするから、仕事よりも子育てを優先するべきだから

 * 保育園、学童クラブ、シッターさんなど他人に子どもを預けることは、かわいそうだし、子どもの教育上よろしくないから

 * 夫が転勤したら、妻が自分のキャリアを諦めて、ついていくのが当たり前だから

 * 家族の介護は女性の役割。仕事を辞めるのは仕方ないから

この段階は、自分の母親世代や世間から、意識、無意識的に刷り込まれた「女性としてのあるべき像」とせめぎ合うことを意味しています。 心理的な囚われや刷り込まれた価値観に対して、自分が罪悪感を感じる必要は無いということに気づくことです。

少なくなっているとは思いますが、こういう理由で本当は続けたい仕事を諦めるのは、やはり違うと思います。

辞めるのを決める前に、自分や周囲の人たちをこの「囚われ」から解放して、その上で、家族でよく話し合ってから、出来る限り後悔のないような解決策を見つけて欲しいものです。

続いて、次の段階(ver.2.0)は、「その当たり前を疑うこと」です。

 * 仕事と家庭をキチンと両立させてこそ働く女性として一人前だ

 * 子育てを含めた家のことを忙しい夫が手伝ってくれている

 * 時間短縮勤務は女性がやるもの、女性のための制度

 * 時間短縮勤務をしなければ、仕事と子育ては両立が難しい

 * 子供が具合が悪かったら、まずは母親が対応する

 * 仕事と子育ての課題は両親を含めた家族内で対応しなければならない

 * 子供がいるのに、管理職を引き受けたら大変だ

 * 管理職になることには興味がない

 * 女性はサポート的な業務が向いているし、誰かの指示で動く方が楽だ

 * 子持ちですが、仕事はちゃんとやっていますとアピールしなくてはいけない  

これは、極端に聞こえるかもしれませんが、家事や子育て=女性の仕事では全く無い、という前提から入る必要があります。

仕事と家庭を、原則自分でやりくりして、キチンとやろうなんて、疲れ果てるだけです。 パートナーにお互いの感謝の気持ちを伝えることは大切ですが、そこに「本当は女の私がやるべきことなのに、手伝ってくれてありがとう」という気持ちが入っているとしたら、それはやはりある価値観に囚われてるのかもしれないなと思います。

その昔、「俺(夫)の給料で食べていけない訳でもないのに、仕事をしたいのはお前(妻)のわがままなんだから、家のことをちゃんとやってから仕事しろよ」なんていう男性が本当にいたのです。今はさすがにいないと思いますが…。でも、口に出さないけれど、そういうDNAって時々感じること、ありますよね。

そんな流れからか、時間短縮勤務や育児休暇、介護のための制度、テレワーク等が、女性向けのものだと、その制度を作った側も使う側も思い込んではいないでしょうか?男性が使いたいと言った時に、人事や周囲の反応はどうでしょうか?女性の側も、夫と対等に分担することに抵抗があるのではないでしょうか。もしかしたら、夫婦が本当の意味で分担できれば、ママさんもフルタイムで働いたり、残業だって出来るのではないでしょうか?(それを、無理してでもやるか?は別の議論ですが)。

管理職の問題は、「これまでの管理職のあり方」や「仕事のやり方」を疑うことも必要です。

今の流れは、新しい管理職像を作るチャンスなのです。

工業化時代から、仕事の内容もやり方も変わってきています。でも、意外なまでに管理職のイメージって変わってないですよね。今の時代に、管理職に求められる役割は何か?を改めて考えて、新しく多様な管理職像やマネジメントスタイルを作り出すことは進んでいるでしょうか?

女性の管理職候補の研修の背景に、「女性社員は、男性みたいに先輩からマネジメントについて学ぶ機会も少なくて、仕事のやり方とか、よくわかっていないようだから、これを機会に教えてやろう」という考えがないでしょうか?これは、これから生まれてくるはずの多様性を打ち消すようなものです。「管理職に魅力を感じない」と思っている参加者を説き伏せるよりも、もっと彼らの真の声を聴いて、組織側が変わるとか、逆転の発想で生まれてくるものはないでしょうか?

同様にリーダーシップのあり方も一つでは無いと考えています。

これから一般的になるかもしれないリモートワークを成功させるには、まずチームの1人ひとりの仕事を見える化することが必要です。その上で、誰が何を達成したら、チームのミッションが完了するのか?を明確にすることがリーダーには求められます。また、リモートだからこそ、チームを構成する個々の役割や関わり方が重要になってきます。 管理職やリーダーという立場の人が発揮するだけではなく、1人ひとりが自分がコミットする日々のタスクや時間の管理を含めて、自分自身に対してリーダーシップを発揮して、チームメンバーにどのような貢献しているか?を真剣に考えることができる、そんなリーダーシップが必要なのではないでしょうか?

以上がver.2.0。

そして、これに続くものが、「人生」という観点で、生きる要素の一つとして働き方を見直す段階(ver.3.0)だと私は考えています。

これについては、私自身がこの段階のまだ真っ只中で実験中の状態なので、まだ仮説ではありますが、ここからは「私視点」で書きたいと思います。

「仕事をする」目的は、生活するためのお金を稼ぐということがベースにあります。これは、本当に大切なことで、まずは食べていけないことには、幸せも何も始まりません。

特に男性は、「家族を養うために、自分が頑張って働くのが重要な役割」と思っている人が多いと思います。「仕事のやりがい」なんてものは贅沢で、どんなに辛く理不尽なことがあっても、組織の中では自分を抑えて、耐えて生き抜く競争が仕事なのだという、酷しい男性的な働き方は、もっと見直されるべきだと思っています。

仕事には大変な面もありつつ、一方で、他では得られないような充実感や多幸感が得られることも事実です。

子育てとはまた違う種類の、ゾクゾクするような達成感があるのが仕事です。

私自身も実際に「子育てをやりながら、仕事も手抜きをしないで一生懸命にやって、大変な苦労をしながらも、仕事で認められた時の充実感」を何度も味わい、正直なところ、それは病みつきになる快感でした。そして、もっともっと新しいチャレンジングな仕事を引き受けて、頑張る…というのがこれまでの私の姿でもありました。

そんな私が、半年前に自分自身の人生のシフトチェンジをしました。

仕事の面白さ、という目に見えない糸に絡め取られている自分がいることに気づいたからです。

そして、後に続く人たちに対して、これまでとは少し角度の違うメッセージを伝えたくなったのです。

この心境の変化をわかりやすく言えば、少し前に話題になった「人が死ぬ前に後悔する20のこと」という記事がヒントとも言えます。 末期の病気で余命がわかっている人たちから、看護師さんがヒアリングしてまとめたレポートが元になっているそうです。

  1. 他人からどう思われているかを気にし過ぎなければよかった

  2. もっと多くのことを達成しておけばよかった

  3. もっと本心を伝えておけばよかった

  4. もっと自分を出せばよかった

  5. もっと自分の情熱を追いかければよかった

  6. 最後の会話が口論じゃなければよかった

  7. 子供たちに自分の価値観を押しつけなければよかった

  8. もっと「いま」を生きればよかった

  9. あんなに働き過ぎなければよかった

  10. もっと旅をしておけばよかった

  11. 他人の意見よりも自分の感性を信じればよかった

  12. 自分自身をもっといたわっておけばよかった

  13. もっと新しいことに挑戦すればよかった

  14. もっと時間があればよかった

  15. 取り越し苦労をしなければよかった

  16. もっと感謝をしておけばよかった

  17. もっと家族と一緒に時間を過ごせばよかった

  18. 自分自身を悲観的にとらえていなければよかった

  19. もっと他人のために行動をすればよかった

  20. もっと幸せを感じていればよかった

この20項目を初めて見た時、とても心が動かされました。多くの項目で、このまま行ったら、間違いなく後悔する生き方を私自身がしていたからです。そして、自分の人生をいつか見直さなければ!と思うようになりました。

人事という立場から、定年退職を控えた先輩方と深い話をする機会もありました。その時に聞く話の中には、この20項目に近いような感想もよくありました。

私自身は、まだ定年は少し先ですが、2年前に家族が長期の入院生活を余儀なくされた経験がきっかけとなり、一足早く、このver.3の境地に入れたと思っています。

これまでの自分の子育てについて、いろいろな思いがよみがえってきたのでした。

保育園児だった15年位前。集団生活に慣れなくて、ずーっと泣きっぱなしだったのを先生に託して、心を鬼にして仕事に向かった自分。

「あー、こういう大切な仕事の日に何で熱を出すんだろう」と、体調不良を恨めしく感じていた自分。

心の奥では、「子どもともっと一緒にいたいけれど、母である前に社会人として仕事をちゃんとやりたいのなら、何かを犠牲にしなければならない」と思っていた自分。

全部が間違いではなかったけど、心の奥に封印していた本当の気持ちがムクムクと出てきたのです。やり直せるところは、今からでも遅くない!という気持ちです。

それは女性としての本来の役割だとか、母性だとか、そういうことではなくて、簡単に言えば

「働きすぎた」

「人生の豊かさよりも仕事を優先しすぎた」

かもしれない…という気持ちです。

「仕事とプライベートをバランスさせる」という意味での「ワークライフバランス」ではなく、「仕事は、人生のごく一部のパーツに過ぎないのに…なんで、あんなに優先順位が高いと思い込んでいたんだろう…」ということです。

人には「人生」というそれぞれに与えられた時間と機会があります。 でも、実際に何年あるかなど、本当はわからないのです。それなのに、80年は生きるだろうと思って、本当にやりたいことを先に取っておくような生き方。「今の人生」を大切にしないのも違うなと感じたのでした。

これが、私に足らなかった部分だったのです。

例えば、父親でも、母親でも「子どもともっと一緒にいたい」と強く思った時には、我慢をしないで、テレワークを選んで、家にいれば良いのです。 もしそういう働き方が許されない職場であれば、思い切って仕事を変われば良いのです。

最近、20代、30代の人たちと深い話をする機会がありました。

彼らは、特に大きな会社の中では、まだあまり大きな発言力がないせいか、普段は会社や年上の人の前では声に出しては言わないかもしれません。

でも、よく話を聞くと、この世代は男女共に家事や子育てが本来女性の仕事だと考えている人は少ないようです。

また、共働きは当たり前で、仕事にも責任とやりがいを持ちたいけれど、パートナーや家族のための時間も大切にしたい、自分らしさを失わない生活をしたいと考えている人が多いことを知りました。

中には、夫と妻が「家計を支える人」と「子育てと家事担当をやりながら自分のやりたいことをやる」みたいな役割を交代してやっているというカップルもいました。

つまり、ver.1.0 → 2.0と進んできたのは、40代オーバーの世代で、もっと若い人たちは初めからver.3.0で、すでに進化系となっている人がいることもわかりました。

そうなると、最近のダイバーシティ関連のシンンポジウムが訴えているポイントそのものが、やや遅れ気味な部分があるのかもしれないな…と思ったわけです。

シンポジウムなどのパネリストの多くは、一つの企業に長く勤めることを前提とした働き方をしている人が多く、「ロールモデル」として登場する人たちも、既存の管理職像に自分を近づけるような働き方をしているワーキングマザーだったりするからです。

新聞社などが主催でシンポジウムをやるとなると、視点がどうしても企業寄りで、「転職を前提としたキャリアデザイン」を前面に打ち出すというのは難いという面もあるのかもしれませんが。

もし、何も縛られない立場で、若い世代の人に何かメッセージを送るとしたら、「自分の人生を本心ではどう生きたいのか?」というテーマで考えて、働き方を選んで欲しいと思っています。

何歳になったら結婚して、何歳になったら子どもを作って、何歳になったら家を買って…みたいな先輩世代の生き方は、これからは当てはまらない可能性が高いのです。

だから、ロールモデルを求めずに、自分たちが思う方法で自由な発想で社会の仕組みを変えてみて欲しいです。

私自身も、出来るだけこの「20の後悔」を反転させていくことをトライしようと思っています。

実は今も少しずつスタートさせているのですが、9月からもう少し体系的にこのテーマの掘り下げに取り組んでいこうと思っています。

もし、ご興味あれば、またお話しましょう。 f:id:kaitochicap:20160629174208j:plain

おじさん、おばさんはマイルドヤンキー化に注意。ゆとり世代はむしろ希望。

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先日、これからスタートする新しいプロジェクトの準備も兼ねて、大学生と若手の社会人とディスカッションをしました。

結論から言うと、新しい発見と学びの連続。

内容は、「自分の故郷(地方)の課題は何か?」「どういう場所なら、帰りたいのか?」「自分にどんなことができるのか?」みたいなことを中心としたブレストでした。

特に私の中に今でもビーンと響いて鳴り止まない(今でも考えている)キーワードが2つ。

1つ目は、「ヤンキー」。

使われていた文脈はこんな感じです。

「大学で東京に出てきて、自分の地方とは違う環境の中でいろいろと新しいことも学んだし、高校生の頃から比べると成長した。自分の故郷に課題があって、自分がその解決に関われるなら、やってみたいと思う。でも、一方でずっと同じところに住んでいる友だちには、その課題が見えていない。親世代も似ている。むしろ、変化や成長みたいなことを嫌がる傾向がある。そういうヤンキー気質そのものを変える必要があると思うけれど、きっかけが難しい気がする。ヤンキー気質の中では、生活するのは大変だと思う。」

その後、「ヤンキー」という言葉が使われて、議論は進みました。

(私、心の中で) 「ヤンキー?あのコンビニの前でたむろっている若者?マフラー改造している車乗ってる人たち?そんなアウトローな人ばっかりってこと???」

・・・・・

後でわかりました。

ヤンキーとは、「マイルド(ソフト)ヤンキー」のことだと。

細かい定義はいろいろあるようですが、「仲間が大事。変化を好まない。外の世界や新しい価値観に興味がない人たち」という意味で使われていました。

同年代だけでなく、親世代も含む感じです。

参考まで。

welq.jp

2つ目のキーワードは「ゆとり世代」。

今回集まったメンバーは全員がその世代です。

ディスカッションの中で、私が「自分が大学生の頃は、楽しさが大事で、お金と時間は自分に向かっていたと思う。でも、みんなは貴重な土曜日に、友だちに声までかけてくれて、何故このミーティングに来てくれたのか?」という疑問を投げかけたのでした。

集まった日はお天気のいい土曜日の午後。終わったのは夜の10時。貴重な休日を使って来てくれたことが有り難かったし、私が彼らの年代の頃だったら、バイトでもないし、社会問題にそこまで関心があるわけじゃないし、きっと来ないと思ったからです。

そう言えば、少し前に私がふとしたきっかけで参加したNGOのボランティアも、10代、20代の1人で「初めて参加します」という若者メイン。それも、結構、おしゃれで絶対に彼・彼女がいそうな若者が休日を使って来ていて、説明に熱心に耳を傾け、質問もしたり。与えられた作業にも一生懸命に取り組んでいましたっけ。

そして、もらった意見がこんな感じ。

「自分たちは、いわゆる’ゆとり世代’と言われる年代なんです。学校の先生や年上の人から、失われた20年でかわいそうとか言われることがあるのですが、自分たちには正直’自分が不幸だ’とかいう実感が無いんです。社会の課題をどう解決するか?自分がどう関われるか?みたいなことに結構関心がある人が多いのも特徴かもしれません。そういう意味で、’心にゆとりがある世代’じゃないかなと思っているんですよね」

なるほどね…。

私にはとってもリアルにその説明が理解できましたよ。

会社で、新人研修を担当していた時、「ゆとり世代を一人前の社会人にしなければ」と思っていた時には、終わった後にモヤモヤした徒労感が残ったけれど、「ありのままの彼ら」を受け入れようと自分が変わったら、彼らから学ぶことが劇的に増えて、若い世代にしか出来ない発想力や行動力を発揮してくれるようになったことを実感したことがありました。

逆に、社会人経験が長く、上の年代の人たちは、自分たちの仕事の進め方がスタンダードだと信じて疑わない人も多く、内向きであまり変わろうとしない、勉強しないみたいな人が沢山いたような気がします。休みになるとゴルフに行って、同じ会社とか同じ層の人と集って、社会の問題は批判はするけど行動しない。お金はそこそこあるのに、主に自分のために使うみたいな。

あれ?これって、マイルドヤンキーの特徴とかぶりませんか?

ゆとり世代を哀れんだり、笑ったりしている場合ではありません。 年齢や経験が少ないからと言って、「教えるべき存在」とは限りません。

自分は大丈夫と思っていませんか?もしかしたら、もうヤンキー化が進んでいるかもしれませんよ。

コトーさんのこと、もっと知りたい!と思いました。

みんなde読書大学。

6月のテーマは「身体・カラダ」

ゲストは、カラダや健康のプロである古藤格啓(コトー)さんです。

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出所:TOKYO SEITAILIFE

先日、コトーさんと打ち合わせをしました。

そして、ご自身のブログを「是非、参加予定や興味のある皆さんへ読んでいただきたい」とご紹介いただきました。

正直…初めて知ることばかりで…、読んで驚きました。

なぜなら、私の知っているコトーさんは、

カッコよくて、

その場の空気を変えるほどのパワー溢れるエネルギーがあって、

同業・異業の方からその知識や生き方をリスペクトされていて、

引き込まれるように話が上手で、

プロレスや音楽などにも詳しくて…

プラスのオーラを発している方だからです。会ったらわかります!

それが、かつては、

重度のアレルギーがあって、

アトピーによって苦しんで、

性格や生き方に死にたいと思うほど悩んで…

そんなこと、全く想像できなかった。

読んだ後、純粋に「スゴイ!」と思いました。

そして、「身体の状態が、心や生き方に大きく影響を与える」と言うことについて、もっと知りたいと思いました。

tadahiro-koto.com

今回のみんなde読書大学

企画している私たちですら、想像がつかない、面白いことになりそうです。

1人で参加される方が殆どですので、初めての方もどうぞ遠慮なくご参加ください。

多分、誰も食べたことのないような、超変わり者(ご本人談)の職人さんが作るスペシャルな食材もご用意していますので、お楽しみに。

peatix.com

春キャベツの季節。「沼サン」を作ってみました。

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今、Instagramを始め、SNSでいま、あるサンドイッチが大ブームになっているのをご存知でしょうか?

「沼サン」とは、陶芸家・大沼道行さんの奥様・ゆきさんがinstagramに投稿しているサンドイッチの名前。

このサンドイッチを「沼サン」と名付けて投稿したところ、瞬く間に広まって、本も出ているとか。

www.instagram.com

先日、「ワインを飲みながら、知を探求する」という会があり、その場でこの本を紹介いただいて知りました。

このサンドイッチの特徴は、トーストした6枚切りの食パンに千切りキャベツというのが基本形です。

今はちょうど春キャベツの美味しい季節ですものね。

あとは、本当に組み合わせ自由です。本を見せていただいたところ「えー!」と驚くようなものまで挟まっていまして、これはいろいろと実験する甲斐がありそうです。

あまり考えず家にあったもので、とにかくやってみようと思いました。

まずは、基本のキャベツの千切り。マヨネーズで軽く和えます。

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それから、具材としては、

・長ネギのオムレツ  ・シャウエッセン

・ローストポーク   ・きゅうり

・トマト       ・新玉ねぎ

・ポテトサラダ    ・ザーサイなど

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ザーサイはこの後みじん切りにしました。

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今回は1人2種類くらい食べたかったので、パンは8枚切りにしました。

まず、初めにパンをトーストします。

それから、バターを塗って、本家の沼サンは片面にチーズですが、今回はチーズを買い忘れましたので省略。

そして、山盛りのキャベツに、ローストポーク、オムレツ、ザーサイです。

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ザーサイが入るとピクルスの代わりにもなり、一味違いますね。ちょっと中華風でもあります。

2つ目は、

ポテトサラダ、スライスオニオンと薄切りのきゅうり。

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オニオンときゅうりは、ピエトロのドレッシングでちょっと和えました。オリーブも本当は入れると良いのですが、家に無くて。でも、ピエトロのドレッシング入っていたので、ラッキーでした。

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切るとこんな感じ。

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飲みのもは、Cafe gitaのアイス・カフェオレ。これ、最高の組み合わせでした。

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たかが、サンドイッチ。でも、シリーズ化して探求していくと、一つの優秀なコンテンツになるものですね。 オンラインだけで無く、オフラインでも、いろいろな方から面白い情報を頂けることに感謝です。

春キャベツの季節のうちに、もっともっとレパートリーを増やしていけたらいいなと思います。

元上司と陶芸…Part2 続き。

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前回は、元上司の陶芸家のW氏のところで、元同僚Mさん、Sさんと3人で形を作るところまでやりました。

今日はさらに元同僚のCさんが加わって、生徒は4人。

前回参加の3人は作品の素焼きが終わって絵付け、Cさんは土から素焼き前までの工程で、お皿を作ることになりました。

まず、私の希望は「沖縄のやちむんのマカイ」のイメージと伝えてあったのですが、念のため、私がスマホでイメージと見せると…。

「カイトさん、普通じゃつまらないだろうから、これかなっていう見本を用意しておいたよ」と、Wさんがイメージとなる見本の写真を用意してくれていました。

それが、これ(右下)。

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私(心の声):え、かなり渋いな。色はそんな感じだけど…。

Wさん:丸とか簡単なのじゃなくて、こういう偶然を大胆に楽しむみたいなのが、品もあるでしょ。カイトさんに合ってると思うんだよね。

私(心の声):まあ、確かに私って、行き当たりばったりとか嫌いじゃないし、まあ、渋いけど、品と言われれば…そうなんだろうし…。

私(声を出して):そうですか。私をよくご存知のプロが言うならそうしてみます。

ということで、まずは透明な釉薬を器具を使って息で吹き付けるという方法で満遍なくつけます。

Wさん:肺活量ある?

私:いえ、私、こう見えても、小児喘息だったし、肺活量の検査はいつも何回もやらされるんです。少なすぎるって…。だから…

Wさん:あー、そう。じゃやってみて。

私:聞いてます?だから、肺活量は少ないんですよ!

Wさん:はい、これで、やってみて。

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フーフーと、一生懸命に吹き付けました。 それが、これ。

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なかなかではないでしょうか。ブツブツ言いながらも、やるタイプです(笑)。

次に3色の釉薬を1色ずつスポイトに入れて、濃さと垂れ具合をみます。

私:見本の写真みたいに、ジュワーっとボカすのって、どうしたらいいんでしょうね。なかなか垂れ方が難しくて…。

Wさん:あ、この見本を再現するのは無理だからさ…。だって、これ人間国宝の作品だし、ははは(笑顔)

私:は?人間国宝?ハナから無理じゃないですか?早く言ってくださいよ〜。

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Wさん:まあ、カイトさんの感性で、考えてやってみてよ。

私(心の声):エー!

見込まれているのか、何なのか、とにかく3色やってみました。

あー、もうどんなのが出来るのでしょう?

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一体、どうしろって…

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内側にもダラーっと行っちゃうし…、あーどうしよ…。

Cさんが持ってきた「あんこ玉」を食べて、休憩しながら、機嫌をとり直して、なんとか仕上げました。

陶芸って、奥が深いな〜。今後も季節に1個くらいのペースで何かを作っていきたいと思います。

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マダム・ジュジュの思い出(営業ではありません)

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今、若者の間で、これだけ塗りというのが流行っていて、高校生の間では、NIVEAパックをやって寝る子が多いのだとか。

「25才はお肌の曲がり角」というコピー。歴史を感じるこのコピーで、一世を風靡したマダム・ジュジュ。

すっかり忘れていましたが、NAVERでまとめられる程に、また見直されているみたいですね。

matome.naver.jp

「マダム・ジュジュ」ときくと、思い出すのが私の祖母です。

自分の子供4人、お嫁に行ってない弟や妹、住み込みの人やらの3世帯同居プラス・アルファの大家族を経済的に支えていた私の両親は共働き。

当然のことながら、家事全般は祖母が担当していました。

大家族の3度のご飯と常時3人分のお弁当作りを毎日やってくれていたので、今となっては本当にすごいな…と尊敬しています。

彩りのない茶系でまとめられたお弁当、おにぎりの具は梅干し以外はありえないという方針に、思春期の私なりに複雑な思いはありつつも、本当にいつも美味しいので、感謝していました。

ただ、そんな働き者でお料理上手の祖母がやってしまった失敗がありました。

中学のお昼休み。お腹ペコペコで、「いっただっきまーす!」とかぶりついたおにぎり。 次の瞬間、思わず「オエッ…」となっちゃったのです。 口の中がもう化粧臭いイヤーな香りに包まれて…、もう食べられません。

当時は、恥ずかしさもあり、友人に事情も話せずに、お腹が空くやら、悲しいやらで、もう相当に落ち込みました。

そうなんです。祖母は朝のルーチンを間違えて、マダム・ジュジュを顔に塗った手でおにぎりを握っちゃったらしいのです。 しかも、姉と兄のおにぎりを握って、しばらくして、私の分が足りないことに気づいて、再度握ったらしいので、被害者は私1人。

祖母も悪気はないので、「あら、そうだった?それはごめんね〜」というあっけらかんとした態度に、他の家族の大爆笑。誰にも理解してもらえないことに、言い知れない寂しさを感じました。

だから、今でも「マダム・ジュジュ」って聞くと、悲しい記憶が蘇ってくるのでした。

幾つになっても、美容に気をつかっていた、お洒落なおばあちゃんの懐かしい味…。

なんて、いいものじゃ全くありません(笑)。あの感覚は、私に強烈な印象を残しました。

自分でおにぎりを作る時には、手をよく洗った上に、絶対にラップで必ず握るように気をつけているのは、きっとこの体験があったから…。

皆さんも、握る前にはくれぐれもご注意くださいね。

マダム・ジュジュさん、発売65周年おめでとうございます。 あなたには何の非もありません。

ご報告・みんなde読書大学(4月)を開催しました!

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4月6日に「みんなde読書大学」が開講しました。 今日はその様子をご報告します。

初めに、ナビゲーターの原尻淳一さんから、全体の進め方や読書大学の目的などについてお話しがありました。

原尻さんは、音楽業界を中心にアーティストのマーケティングなどを担当しながら、大学の先生でもあり、企業での研修などもされているだけあって、話に厚みがあって、面白いんです。

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続いて、ゲスト講師の家子さんからのお話。彼女は動画ディレクターなので、今回の課題本は、やはりコンテンツ、クリエイターがキーワード。 コンテンツ業界ではアマチュアだった、ドワンゴ川上量生さんがジブリの見習いとして、何を見て、何を学んだか?という視点で、家子さんが読み取ったことをお話してくださいました。

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原尻さんから、KJ法の説明があって、みんなでポストイットに自分のキーワードを書いていきます。

ちなみに、KJ法ってよく研修などで使われますが、文化人類学者の川喜田二郎先生(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案した手法です。KJは考案者のイニシャルから来てたって、知ってましたか?

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そして、グループに分かれて「コンテンツって?クリエイターって?どういうことか」ということについて、本から読み取れることを出し合いました。 それから、「じゃあ、良いコンテンツってなんだろう?良いクリエイターって?」と進んで行く頃に。

ナビ:「はーい、皆さん、そろそろお腹も空きましたね〜。ワインと食事取りながらにしますか〜?」

一同:「わーい」「わーい」

ということで、ワインと食事がスタート。

実は会場には、キッチンが併設されていまして、ワークを始めた頃から、美味しそうな香りが漂っていたと思います。 (皆さん、お腹ペコペコなのに、スミマセン!)

この日のワインはジブリのイメージで、フランスとイタリアの「自然派ワイン」をチョイス。

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メニューは、さやかシェフが考えたオリジナルの「ジブリ飯」です。

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それぞれのメニューがジブリの作品にちなんでいるのですが、お分かりになりますでしょうか?

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「おいおい、合コンと間違えるなよっ」という、ツッコミで一同、爆笑。 ワインとご飯が加わると、ディスカッションの熱も上がります。

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最後に「じゃあ、自分たちの仕事に置き換えたら、どうなんだ?」ということで、各グループからの熱のこもった発表がありました。

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参加者は、会社員もいれば、分野の違うクリエイターもいれば、学校の先生とか、自分で会社やっている人とか…。

普段の自分の生活範囲だけにいたら、なかなか出会わないかもしれない人たち。

仮に出会ったとしても、こんなに一つのテーマで話す機会はまず無いでしょうね。

だからこそ、1冊の本で、この場に集まることに意味があるのかなと思っています。

受講者の写真家の方からは、ご自身の経験をコンテンツとクリエイターという視点で発表いただき、どこにフォーカスするか?という話がとても面白かったです。

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若手の会社員の方。別分野の本から、短い時間の中で、そこまで学んだか〜と驚く位に、それぞれの見方で発表されていました。

発表をきく側にも学びがありました。

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デザートも勿論、ジブリ

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一人ひとり、何かを持って帰っていただけたら、とっても嬉しいです。

参加された方には、後日『まとめ』を形にしたものをお送りする予定ですので、お待ちくださいね。

みんなde読書大学は、本と人との出会いの場。上野へのプチ旅。皆さんも、いかがでしょうか?

次回の開催は、5月13日です。

詳細はこちらでご覧ください。

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受講にあたっては、必ず事前に課題図書をお読みいただき、当日も本をお持ちください。

■日時・場所:5月13日(金)19:00〜21:30(open 18:45)@いいオフィス

■課題図書:

『今日が、人生最後の日だったら。』(千田琢哉 / 学研マーケティング

■参加費用|4,500円/ 回(読書会、ワイン、食事代込)

■持ち物|課題図書

■会場|いいオフィス

 東京都 台東区台東区東上野2-18-17 3F  

iioffice.liginc.co.jp

■定員|各回定員30名 ※先着順です

※どなたでもご参加いただけます。

※キャンセル規定:各回開催1週間前以降のキャンセルは一切受け付けておりません。ご了承ください。

※ワインを飲めない方用の飲み物も用意します

■申込方法| Facebook または メール

Facebook:

みんなde読書大学 +料理と、美味しいワインと。<5月>

・メール:お名前、人数などを教えてください

E-mail: readingcircle2016@gmail.com

【ゲスト講師紹介】

新井玲央奈 |Reona ARAI

弁護士/プロコーチ/セミナー主催者 1981年生まれ。同志社大学卒。京都府在住。

勉強も部活も成果が出なかった落ちこぼれから一念発起し2006年に司法試験に合格するが、人生の目的を見失う。その後、本とメンターからの教えで、「意識と努力で人生は好転する!というメッセージを多くの人に伝えること」が人生の目的だと発見。 人生の目的に従い、約2年半で70回以上のセミナー・講演を開催、2015年1月に独立、同年2月から開始したコーチ業では15名以上のクライアントを抱え、延べ830人以上と対話を続けてきた。”生涯で100冊”を目標に、出版も目指している。

HP:http://reo7.araioffice.jp.net/personal/

Blog:http://happylifer.hatenablog.com/

【ナビゲーター紹介】

原尻淳一|Junichi HARAJIRI Harajiri Marketing Design 代表取締役 龍谷大学経済学部 客員教授

1972年埼玉県生まれ。大手広告代理店入社後、 エイベックスグループに転職。多くのアーティストのマーケティング、映画の宣伝戦略、アニメ の事業計画立案を行なう。現在はレコード会社、芸能プロダクション、飲料メーカーや広告代理店のコンサルタントを行っている。また、京都市ポータルアプリをプロデュースし、世界の京都ファンづくりにも取り組んでいる。さらに大学教授として実践的なマーケティングの講義とワークを学生たちに展開している。 著書に『IDEA HACKS!』等、東洋経済ハックシリーズ。近著では『企画のつくり方』(日経文庫)がある。 慶應義塾大学メディアデザイン研究所リサーチャー。日経ビジネススクール講師。 厚生労働省パワーハラスメント対策企画委員等も兼任している。

【お問合せ先】

みんなde読書大学 事務局

担当:カイト 、富田、さやか(丹羽)

E-mail: readingcircle2016@gmail.com