女は未来にワクワクする。
Photo by djandyw.com
私が20代の頃、会社の同期のご両親の話です。
「ウチの両親、旅行に行った先とかが気に入っちゃうと、そこに住んじゃうんだよね…。変でしょ?」
え?そんなことって可能な訳?と、驚く私。
今のようにネットとか、スマホとか無い時代ですよ。
どうやら、会社経営を引退されていて、不動産などもお持ちだったようなので、経済的には困らない方々だったらしいのですが、それにしても、心理的にも、物理的にもとても身軽じゃなければ出来ないことです。
ある年など、普段は函館、寒くなると伊豆、みたいに暮らしていらしたので、函館のごく普通の魚屋さんから送ってもらったお刺身で手巻き寿司パーティー!みたいな場にお招きいただいた記憶があります。
その時は、「そんな生活、普通の会社員には無理な話よね」と思いました。でも、元々、ボヘミアン志向のある私は、「場所に縛られない生活ってイイな〜」と心の中では憧れていました。
そして、今。
会社員にもテレワークなどが推奨される時代が到来しています。
「場所に縛られない生活」が、ごく普通の人にも、案外出来るようになって来てますよね。スゴいことです。
Photo by Zach Dischner
私がまだ航空会社にいた頃。
北京から、お客さまをお乗せしないフェリー便(飛行機の回送の意味です)で帰ることがありました。
飛行機に乗ってから、何故かとても時間があって、同じグループの皆で「こんな機内サービスがあったら面白いね」と、ワイワイ盛り上がったことがあります。
例えば、
・エコノミークラスが、「回転寿し形式」か「テーブルが鉄板形式」から選べるようになっていて、お客さまはにぎりたてのお寿司、焼きたてのステーキやお好み焼きが食べられたらイイね〜
・「寝顔なんて、普通は誰にも見せないのに、飛行機の中ではかなり無防備。口を開けて寝てたりね〜」という話から、寝る時に座席の頭に幌がかかって顔を隠す座席があったらイイね〜
みたいなアイデアが次から次へと出て来ました。
愉快なメンバーが多かったので、その時は皆、単なるウケ狙いで、「お腹よじれる〜」「絶対に無い!無い!」などと笑い転げてましたが…。
程なくして、本部のグループ単位で提案活動をすることになったので、その時の話を「将来の客室サービスについての展望」みたいなレポートにまとめて提出したら、ウチのグループがなんと「客室本部長表彰」をもらったのでした。発想が大胆で面白いと…(笑)。
さすがに、回転寿しはまだ実現に至っていないようですが、ファーストクラスやビジネスクラスでお寿司サービスが始まったり、カプセル型の座席とか、「あの時の単なる冗談」だったことが、案外実現されていて嬉しいです。
今は「そんなの、ありえない〜」ということも、実は夢ではないってことでしょうか。
今、私が欲しいものは、1人乗りキャンピングカー。 お金があれば、大きいキャンピングカーも良いのかもしれませんが、気軽に移動出来る良さも捨て難いと思います。 思い立った時に、好きな場所に泊まって、仕事する…みたいな生活です。
そして、キャンピングカーをも少し発展させて、東京にいなくても働けるような環境づくりに興味があります。
昔は作家さんとか画家さん以外は無理だとされていましたが、「旅するように暮らす」ことも憧れています。
何年後かに、「あの時、ブログで言ってたことが実現しました〜!!」となるのも、もしかしたら、もしかして、夢じゃないかもしれないですよね。
今の当たり前が、10年後の当たり前とは限らないのですから…。
まずは、想像しておくこと。これが、将来の楽しさを運んで来るコツかもしれません。
(注)「女は…」というタイトル。これは当面は不連続シリーズです!