カイトチカの日記

Life Solution Energyとして、エナジャイズする記事をお届けします

キーワードを意識すると、出会いが生まれる。

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今から3年位前に、自分自身のキャリアを考える機会がありました。その時に、アドバイスをいただいたのが安藤美冬さんと原尻淳一さん。

「カイトさん、せっかくソムリエの資格を持っているのなら、‘ワイン’を仕事の切り口の一つにしたらいいのに…」という言葉でした。

その時は、全く違う仕事をしていたので、ワインが仕事になるとは、正直なところ現実味がなかったのですが、その言葉をきっかけに、ワインを自分のキーワードとして、意識するようになりました。

そして、会社から独立して、2ヶ月余り。

今は、これまでの自分の経験や専門領域にあまり囚われずに、ご依頼のあった仕事に全力で取り組んでいます。

仕事で大きな成果を出すというよりも、今はまだ種まきの時期でもあり、「カイトチカ」という個人が、どのような形で役立つのかを実験しているとも言えます。

そんな中で、思った以上に「ワイン」に関わるお声がけをいただくので、意識することの大切さというのを改めて実感しています。

特に、先週は、「ワイン」をキーワードにした機会が沢山ありました。

まず、世界最高のワインライターのジャンシスロビンソンさんとのランチョンとアカデミー・デュ・ヴァンで行われた特別講義。

http://www.jancisrobinson.com/

ジャンシスさんは、私が今から約20年前にワインの勉強に没頭していた時からの憧れの人物です。

彼女とのランチの会があること、その後のスケジュールで特別講義が行われることを偶然に知人に教えてもらい、参加できる運びとなりました。

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表参道のレストランで行われたランチョンで挨拶をするジャンシス・ロビンソンさん。この後、彼女がメニューに合わせて選んだワインとその解説をききながら、ランチを楽しみました。

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ジャンシスが仔羊のメインディッシュとのペアリングで選んだ赤ワインは、グレイスワインのキュベ三澤。つくり手の三澤彩奈さんです。 同じテーブルにいらっしゃったので、驚きました。

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その後、場所を青山のアカデミー・デュ・ヴァンに移しての特別講義。受講者が直接いろいろな質問が出来る機会で、とにかく学びの多い時間でした。

そして、土曜日のお昼。今度は、雑誌DRESSワイン部のイベントで、カリフォルニア・ソノマでワインを作っていらっしゃるアキコ・フリーマンさんとお会いできる機会がありました。

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乾杯はワイナリーの元「まかないワイン」のロゼ。初めは売り物ではなかったそうです。こんなに深みがあって、美味しいロゼは飲んだこと無い位。感動しました。

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専門的なことはすべてOJTで学ばれて、まだファーストワインを作って数年のフリーマンさんのワインが、ホワイトハウスの晩餐会で供されたそうです。

三澤さん、フリーマンさんのような女性がワインの世界ではつくり手として活躍されていることに、本当にエネルギーが湧いてきました。

(それぞれの方ついては、また改めて、詳しい記事を書きたいと思います。)

そして、土曜日の夕方から、私が講師をつとめる定期開催のワインセミナー。

今回のテーマは、偶然にも「世界で活躍する日本人」でした。

日本を飛び出して、ワインの本場でこだわりのワインを作っている日本人は思っていた以上に、沢山いらっしゃいます。そして、そのワインは日本向けというよりも、リアルにグローバルな市場で認められています。

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セミナーの事前準備の段階で調べてみると、日本人がつくる赤ワインの品種が圧倒的に「ピノ・ノワール」が多いという印象でした。ピノ・ノワールは求道者的な品種で、栽培も難しく、ブルゴーニュ以外の場所での成功が難しいと言われている品種です。フリーマンさんの所もそうでしたが、そのピノ・ノワールがどれも美味しいこと…。その陰には、多分、想像出来ない位の努力とそれを支える情熱があるのだと思っています。

せっかく自分で仕事をやるなら、こだわりを持って、あえて厳しい道を行くべきかもしれない。そんなことを考える1週間でもありました。

ワイン以外にも、キャリア上で意識するキーワードを決めていますが、一つ意識するだけでも、こんなにいろいろな機会や発見があるものだなと改めて驚いています。