カイトチカの日記

Life Solution Energyとして、エナジャイズする記事をお届けします

‘自分で動く’こと。また新しい世界へ、アップデート。

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今週もまた、ワインに関係することが多かった週でした。

そして、自分の先入観と認識が飛躍的にアップデートされていることを実感しています。やはり、自分から動くということは大切ですね。

まず、アメリカ最高峰の料理大学として世界的に知られるCIA ( The Culinary Institute of America) でワインと料理を学んだ、ワイン&フードコンサ ルタントでナパヴァレー・ヴィントナーズの小枝絵麻さんによる、フードペアリング。これは、雑誌DRESSワイン部関連のイベントでした。

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カリフォルニアワインをこよなく愛す絵麻さんが、とてもシステマティックな方法で、ワインと素材、調理法をどうやって組み立てるのか?を講義してくださいました。

カリフォルニア・ナパヴァレーのワインと言えば、以前はマロラクティック発酵(M.L.F-リンゴ酸を乳酸と炭酸ガスに変える発酵)による、バターやナッツの乳製品を連想させるようなたっぷりした香りと味わいが特徴でした。

でも、現在では、その伝統的なニュアンスを抑えたブルゴーニュなどの旧世界に近いエレガントで、複雑味のあるものが白も赤も好まれているとのこと。これについては、ソノマでワイン造りをしているフリーマンさんも同じことをおっしゃっていました。

世界的にワインはエレガントな旧世界と新世界の区別がつき難いような傾向にあるということに、改めて気付きました。

また、今日19日は、ドイツを代表する名手「ベルンハルト・フーバー」の新当主 ユリアン・フーバー氏 来日記念ランチ会に参加してきました。

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(ランチ会のメニューです。春の香りのする食材が多く使われていました。)

ドイツを超え、世界的にも有名な「ベルンハルト・フーバー醸造所」。

南ドイツ・バーデンに位置するこの醸造所は、ドイツを代表するワイン評価本「ゴー・ミヨ」においても度々最優秀賞に輝き、正にドイツでナンバーワンのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)を産み出しています。

ベルンハルトさんが醸造所を設立してから約30年間で大きな名声を確立した醸造所でしたが、2014年、惜しまれつつベルンハルトさんは55歳の生涯を閉じ、未来は若き息子ユリアンさんに託されることとなりました。

ベルンハルトさんが、がん宣告を受けてから、亡くなるまでの2年間。大学生だったユリアンさんは、大学と家を往復しながら、お父さんと一緒に働き、じっくりと話をして、醸造所をどのようにしていくべきか?という話をされたそうです。

今回、醸造所を継いでからユリアンさんが東京でイベントを行うのは初めてとのこと。しかもこのイベントだけのための来日ということで、本当に貴重な機会でした。

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ユリアンさん、ドイツで最も権威あるワイン雑誌の一つである「weinwelt (ヴァインヴェルト ワインの世界の意)」の表紙を飾ってらっしゃいました。

1903年創設の歴史あるワイン出版会社、マイニンガーの名を冠した「マイニンガース ワインコンテスト」において、ユリアンさんの赤ワイン・シュペートブルグンダーが最優秀賞を受賞されたからとのことです。

ユリアンさんの造られるワインは、白のヴァイサーブルグンダー(ピノ・ブラン)100%も、白い花のような優しい香りに、樽熟成のふくよかさや複雑味、クリーミーな味わいがありました。

ブラインドで飲んで、これらをすぐに「ドイツワイン」だとわかる人がいるでしょうか。という位に、ドイツワインの先入観を変えるものでした。一方で、完全にドイツらしさを失っていないことも素晴らしいと思いました。

最近は、若手や経験の浅いつくり手が、伝統を守りながら丁寧な仕事をすることで、こういった評価を得ているケースが多いように感じます。日本酒のつくり手にも言えることかもしれません。

会には、「ドイツワインをこよなく愛す」各方面の方々がいらしていました。そして、皆さん口々にユリアンさんの活躍とドイツワインの飛躍的な品質の向上を喜んで、初めてあった人同士でも打ち解けるような、とても和やかな会でした。

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この会には、IT企業にお勤めでありながら、ワインへの造詣が深いMさんにお声がけをいただき、幸運にも参加できることになりました。そして、Mさんの後輩で、システムエンジニアから、現在は、長野県東御市でドメーヌ中島として、ワイン造りをしている中島豊さんともご一緒できました。

中島さんは、2011年にフーバー醸造所で研修されたご縁があるそうで、ご自身が造ったワインをユリアンさんに手渡していました。ユリアンさんも再会をとても喜ばれ、「このワインはドイツの母と一緒に飲みます」とおっしゃっていました。

これを機に、ドメーヌ中島のお手伝いにも行きたい…などと、いろいろなご縁がつながったことに感謝です。

実は最近「ワイン関連の記事を書いてみませんか?」というオファーをある所から頂きました。

私のように、どこかの有名レストランでの経験がある訳でもなく、ワイン造りなどの専門知識があるわけでもなく、異業種からの参入(?)の存在にそのようなお声がけをいただくとは思ってもみないことでした。

でも、せっかく頂いたチャンスなので、時間を有効に使って、自分から積極的に動いて、少しでもワイン好きの方に情報を提供していけるよう頑張りたいと思っています。

形になるのは、まだまだ先のことだと思いますが…。