カイトチカの日記

Life Solution Energyとして、エナジャイズする記事をお届けします

マダム・ジュジュの思い出(営業ではありません)

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今、若者の間で、これだけ塗りというのが流行っていて、高校生の間では、NIVEAパックをやって寝る子が多いのだとか。

「25才はお肌の曲がり角」というコピー。歴史を感じるこのコピーで、一世を風靡したマダム・ジュジュ。

すっかり忘れていましたが、NAVERでまとめられる程に、また見直されているみたいですね。

matome.naver.jp

「マダム・ジュジュ」ときくと、思い出すのが私の祖母です。

自分の子供4人、お嫁に行ってない弟や妹、住み込みの人やらの3世帯同居プラス・アルファの大家族を経済的に支えていた私の両親は共働き。

当然のことながら、家事全般は祖母が担当していました。

大家族の3度のご飯と常時3人分のお弁当作りを毎日やってくれていたので、今となっては本当にすごいな…と尊敬しています。

彩りのない茶系でまとめられたお弁当、おにぎりの具は梅干し以外はありえないという方針に、思春期の私なりに複雑な思いはありつつも、本当にいつも美味しいので、感謝していました。

ただ、そんな働き者でお料理上手の祖母がやってしまった失敗がありました。

中学のお昼休み。お腹ペコペコで、「いっただっきまーす!」とかぶりついたおにぎり。 次の瞬間、思わず「オエッ…」となっちゃったのです。 口の中がもう化粧臭いイヤーな香りに包まれて…、もう食べられません。

当時は、恥ずかしさもあり、友人に事情も話せずに、お腹が空くやら、悲しいやらで、もう相当に落ち込みました。

そうなんです。祖母は朝のルーチンを間違えて、マダム・ジュジュを顔に塗った手でおにぎりを握っちゃったらしいのです。 しかも、姉と兄のおにぎりを握って、しばらくして、私の分が足りないことに気づいて、再度握ったらしいので、被害者は私1人。

祖母も悪気はないので、「あら、そうだった?それはごめんね〜」というあっけらかんとした態度に、他の家族の大爆笑。誰にも理解してもらえないことに、言い知れない寂しさを感じました。

だから、今でも「マダム・ジュジュ」って聞くと、悲しい記憶が蘇ってくるのでした。

幾つになっても、美容に気をつかっていた、お洒落なおばあちゃんの懐かしい味…。

なんて、いいものじゃ全くありません(笑)。あの感覚は、私に強烈な印象を残しました。

自分でおにぎりを作る時には、手をよく洗った上に、絶対にラップで必ず握るように気をつけているのは、きっとこの体験があったから…。

皆さんも、握る前にはくれぐれもご注意くださいね。

マダム・ジュジュさん、発売65周年おめでとうございます。 あなたには何の非もありません。