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カイトチカの日記

Life Solution Energyとして、エナジャイズする記事をお届けします

信頼が失われる時。生まれる時。

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先日の都知事選挙の話題の中で「厚化粧の女」という発言が話題になりました。

その発言そのものも、公の場で他人に向けていう言葉としてどうか?という議論はありますが、私はその時、周囲の人がどう思って、どう行動したのか?またはしなかったのか?ということがとても気になりました。

公の場で、自分よりも上の立場の人が明らかに間違ったことを言った時に、私たちはどう反応するのか?ということです。

「厚化粧発言」をした上の人に、「その発言は不適切ではないでしょうか?」と面と向かって言うことが、果たして出来るのでしょうか?

これは、会社の中にも置き換えることができます。例えば、上の立場の人が…

・「だから、女はダメなんだ」と、公の場所で差別的な発言をする

・「あいつには昔世話になったから、特別に取り計らってくれ」と間違った判断を下そうとする

・「お前にはやる気が足りない」などと決めつけて、執拗に感情をぶつける

などという場面があったとします。

そんな時、その間に入る形になった立場の人はどう行動するのでしょうか・・・・?

話は変わって・・・。

私が最近、周囲の人に薦めている韓国ドラマがあります。

『ミセン(未生)』という、会社員として、組織の中で生きることがリアルに描かれたドラマで、2014年に韓国で放映されると「ミセンシンドローム」と言われるような現象で、全ての世代に影響を及ぼしたと言われる作品です。

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プロの囲碁棋士を目指すも叶わず、高卒で一流総合商社に入った主人公グレの部署、グレのエリートの同期の新入社員の部署での様子を中心にストーリーが進みます。

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新人の中で唯一の女性社員で、同期の中でも一番優秀だとされていたヨンイは、男性的なオールドネットワークの中で葛藤します。これまで、男性だけの職場で「あ、うん」で通ってきた上司や先輩たちは、はじめて受け入れる女性社員に反発し、戸惑いながらも仕事をキチンとこなすヨンイを次第に受け入れるようになります。

ある時、ヨンイが出した企画が本社で「一番ベストなプラン」と認められ、本部の重点施策となりますが、それが気に入らない本部長はヨンイに「その企画は自分から辞退しろ」と指示を出し、課長にも「昇格の年に自分に逆らうな。部下を説得しろ」と釘をさします。課長はヨンイが並々ならぬ努力の結果として、その企画が出来たことを知っていましたが、上司に「絶対服従」できた経緯から、ヨンイを説得し、ヨンイもそれを受け入れます。 その後、本部長から横暴な物言いや屈辱的な行為が続き、課長の堪忍袋の緒が切れ、部下たちの前で「今後、このようなことを自分の部下にすることはお止めください」と言ってしまいます。予想外の課長の反応に、男性の部下が一番驚きます。男性の部下たちは「上司の言うことは、何があっても絶対なのだ」と、これまでの自分の上司の人の行動を見て、学習してきたからです。

「あー、これで俺の昇格もなくなったな」と課長は言いますが、部下達からの信頼はかえって厚くなり、チームの結束は強まります。 上司は本当にいざという時には、身を挺して自分を守ってくれる…。そんな上司がいたら、何があってもついていこうと思いますよね。

その先のストーリーとしては、その本部長は異動し、本社からは当初の予定通り、ヨンイの企画を進めるように指示があります。

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また、別の場面で、主人公グレの上司にあたるオ次長が、自分の同期で、子育てと仕事を抱えながら管理職として頑張る女性のソン次長を助けるくだりがあります。ソン次長は、冷静に仕事をしながらも、自分の部下や新人、世渡りが下手なオ次長をいつもさりげなくフォローするような人物です。

彼女は、社会的な意義はあるけれど会社からは評価されない仕事を引き受け、孤軍奮闘します。部下たちは、「評価されない仕事に割く時間がもったいないので、ソン次長にやめるように説得してください」とオ次長に相談に来ます。そんな中、出張から帰ってきて、ソン次長は過労のために倒れて入院してしまいます。これまで、家族のように面倒を見てきた男性部下からの協力も得られず、結局は出世したくて自分の下で働いていたことにショックを受け、報告書が書けなければ、会社からプロジェクトが打ち切られてしまい、困っている人たちを助けられない。もう、無理して仕事をする意味がわからなくなったので、会社を辞めようか…とオ次長に弱音を吐きます。

オ次長は、自分の仕事も忙しい中、週末に新人を集めて、必死になってソン次長のための報告書を書き上げます。

職場にも、損得ではなく、助け合える仲間や後輩がいることに勇気付けられ、ソン次長は仕事を続ける気力を得ます。 新人たちは、仕事の意義や仲間を本当に助けるという意味をオ次長から学びます。

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「ミセン」とは、囲碁の言葉で、「未完成な、弱い石」を意味するそうです。

自分たちはみんな「ミセン」だから、行けるとこまで、踏ん張ろう!という言葉がドラマの中でも出てきます。

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長く組織の中にいると、いつしか失敗しないための処世術を身につけている場合があります。それが、「出来るビジネスパーソン」だと考える人も多い。

でも、周りの人には結構見えています。

「言うべきところ、やるべきところ」を見誤ると、周囲からの信頼を大きく失うことがあると思っています。

自分の人生を振り返った時、潔く、清々しくあるためにも、自分軸をしっかり持とうと改めて思いました。

ちなみに、この『ミセン(未生)』は今フジテレビで日曜9時に放送中の『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』の原作ですが、日本版はちょっと内容が軽く感じてしまうのが残念です。原作の方がよりリアリティがあり、しっかりした作りです。DVDのレンタル、BSジャパンかU-Nextなどでご覧いただけると思いますので、ご興味あれば、是非ご覧ください。

www.bs-j.co.jp