カイトチカの日記

Life Solution Energyとして、エナジャイズする記事をお届けします

答えは一つじゃない、楽しさ。

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最近、また紙の新聞に戻しました。

紙にしたり、WEBにしたり、両方だったり…。いろいろ試したのですが、また紙の新聞を読んでます。

紙の良いところは、パッと見て、どんな情報が紙面にあるかがわかること。それから、自分に興味がないテーマや存在さえも知らないような情報が飛び込んでくることです。

また、その時々に自分の課題を持って新聞を読んでいると、「あ、これヒントになるな」という情報が入ってくることも良い点です。

家の近くに某通信社の施設があります。

これまで、平日昼間に家にいることなど無かったので、近くにあるのにあまり利用したことがありませんでした。でも、ここでは全国の地方紙がほぼタイムリーに読めるのです。 電子版ではなく、「紙」で、です。

さすがに膨大な量なので、全部は読めないのですが、パラパラと何紙か見ただけで、新しい気づきやアイデアが生まれてくる感じがしました。見慣れた新聞だと、曜日や面によって、記事のカテゴリーが決まっている安心感がありますが、別の新聞は予測がつかなくて、落ち着かないけど、新鮮だったり。同じ記事でも東京と扱いが違うとか、一見関係ないようなローカルな記事が良いヒントになったりします。

私は東京に住んでいるので、ニュースは東京や関東のものが多い。でも、それって当たり前じゃないということにも気づきました。

それから、紙の新聞から得られる情報は、PCやスマホの画面より多いように思います。PCやスマホは画面の中に情報があって、枠(フレーム)を感じるけれど、紙は面積が広くて、紙の外側の世界との境界線がない感じ。だから、発想がどんどん湧いたり繋がったりする物理的な効果もあるのかなあ。

できれば、新聞は混雑している狭い電車内とかではなく、机に広げて読んだ方が発想という面ではいいみたいです。その施設は空間もゆったりで、その点でもバッチリでした。

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最近、ブレストをよくやってます。

何を今更…と言われそうですが。

実はブレストを含めた思考法を学び直しているからです。

もっと自分の脳を柔らくして、無意識のうちに付いていた自組織視点の発想の枠を外すためにも「いいブレスト」を改めて実験的にやっています。

全然違う仕事をやっている人たち、学生、またそのミックスとかでやってみると、本当に思いもよらない意見が出てくるものです。

自分からは全く出ないようなアイデアを出してくれるメンバーたちに「さすが〜!!」と大感激することもよくあります。

先日、18歳の3人に混ざってやってみたのですが、面白い感想をもらいました。

「脳がフル活動する感覚。すっごく楽しい。でも、もっと自分の中にはいろいろな考えがあるはずなのに、言葉にできないことが悔しい。学校では、こういう機会が殆ど無かったので、難しい面もあるのかも。」と言うのです。

驚きました。若いのに…。

彼女が言うには、「大抵の話し合いは、誰かが1つ意見を出すと、場から違う意見が出なくなる。その意見がすごく良いと思っているわけでは無いけれど、それしか出ないから、結局気乗りしないまま、進めるっていうことがよくある」というのです。

「何で、そんなことになるの?」と聞いたところ。

「学校でも、家でも、物心ついた時から求められるのは’正しい1つの答え’という場面が殆どだった。それをどうやって早く見つけるか?が勉強ができるということだと思っていた。だから、何でも’答え’から考えるのが癖になってるのかも。自分の意見を否定されるのも、他人の意見に勝つみたいになるもの気まずいし…」

ブレストそのもののテーマだけでなく、これも新しい発見でした。

これは彼女に限ったことではなく、同じような話は新入社員などからも聞くことです。優秀な学校を出て、周囲から「出来が良い」とみられるためには、バランスが大事とどこかで学んでしまっているようです。

話は少し違うかもしれませんが、以前、職場の先輩から、「仕事って、自分の考えとかじゃなくて、上司が何をしたいのか?何をゴールだと思ってるのか?の先を読むことだよ。仕事ができる人はそれをやっている。(だから、自分はここまで出世したと言いたい?)」と教えられたことがあります。

日本人は会議の場で、「考えがあるはずなのに発言しない」と言われています。でも、もしかしたら、会議の場は自分の意見を言うのではなく、「上司の考えを読み取る場」だと思っている人が多いからかもしれないな…とその時に思いました。

考えを泉のように湧かせるには、やはりトレーニングが必要だと思います。どんな意見でもOKという安全・安心の場を作ることも大事。

「社会に出たら、答えが明確に1つというわけでは無くて、まずは考えや可能性をなるべく ’幅広く’ かつ ’量’ 重視でアイデアを出すことがスタート。その中に光る答えの原石があるかもね…」

と、その18歳に伝えたところ、目を輝かせて、「何だか、ブレストって頭がすっきりして楽しい。また、やりたい!」と言ってもらえました。

ブレストで発散させたアイデアを、収束させていく過程もまた面白いのですが、それはまた別の機会に。

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