君が僕を知ってる。
忌野清志郎のR&R SHOWを観て以来、清志郎の歌唱力の素晴らしさを改めて感じてます。
最近、ある音楽好きの後輩と話をしていて。 彼にとっては、歌詞とかギターのテクニックとかはあまり関係なくて、音楽に大切なのは、 心地よいリズムとメロディーだというので、「へー、そういう聞き方もあるんだな〜」と改めて思った訳です。
私はそういう意味では、今時ではないのかも。
例えば、英語やフランス語でも、歌詞の意味が知りたいし、言葉をキャッチするために耳をすごく使うかな。
最近、韓国のEXOのダンスと歌のキレに感心していて、 韓国語なんて、全くわからないけれど、やっぱり韓国語特有の言葉の音とか、その意味にも注目しているし。
清志郎は、あの独自の発声法のせいか、ちょっと聴いて「歌がうまい!」という感じがしなかったです。 でも、劣悪な環境のライブであったとしても、歌詞がすごく鮮明に聞こえてくるから不思議。
映画のパンフレットに、ずーっと一緒にライブをやっている梅津さんや新井田さんが同じ事を書いているのを発見。
プロからしても、そう思えるのかと、ちょっと嬉しかった。
私は、歌を作る人には、きっと伝えたいメッセージがあって、そのために歌を書いていると信じています。
「売れる曲を書こう」という気持ちは、聞き手には見透かされるとも。
清志郎は一時期、そのメッセージの内容ゆえに放送禁止やら、所謂「干されていた」時期があったことは有名です。
既に売れていたとは言え、リスク覚悟でメッセージを伝える姿勢は凄いですよね。 そういう本気が「人の心を打つ」のかもしれない。
中高生の頃に聴いた、
「トランジスタ・ラジオ」「スローバラード」「ラプソディー」…。
今でも胸がキュンとなる。
そして、「君が僕を知ってる」。
当時、周囲に誤解されて、とても辛かったことがあって、その頃聴いていた曲です。 私をよく知らない人が、何て言ったとしても、私には信じてくれる友達がいて、毎日をやり過ごせた。
本当に有り難かった。
そして、そのメッセージは今聴いても、全然古くない。
いや、むしろ、今でも私の応援ソングなのかもと思えます。
わかって欲しいと思う人に、自分のことをわかって貰えれば、きっと、それでいいのかもね…。
と、思えたので。
今までして来た悪い事だけで
僕が明日有名になっても
どうって事ないぜ まるで気にしない
君が僕を知ってる
だれかが僕の邪魔をしても
きっと君はいい事思いつく
何でもない事で 僕を笑わせる
君が僕を知ってる